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    共生
    - 2009/06/25(Thu) -
    掃除が終わってすっきりした部屋を
    風が吹き抜ける。
    猫がゆっくりと横切っていく。

    猫はこの家のペットで
    お互いに近い位置にいる。
    私が眠れば横に来るし
    猫が眠っているときに触れたって平気。
    でも嫌なときにはさっと逃げていく。
    興味のない時には見向きもしない。

    同居人(猫?)でありながら
    共生しているような関係。

    部屋の隅で、ごろんと寝転んだ猫を見て
    人と他の生きものの間は
    こんな関係がいいなあと思う。
    近くにいても近づき過ぎず
    離れすぎず
    お互いがお互いを意識しながら
    お互いの領域を守れる関係。

    人間は人間だけのことを考え過ぎ。
    他の生きもののことを考える
    余裕を持っていたいものだね。

    2009/06/25(木) 22:25:05
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    カナリヤ
    - 2009/06/13(Sat) -
    歌を忘れたカナリヤは 後ろの山に棄てましょか
    いえいえ それはかわいそう
    歌を忘れたカナリヤは 背戸の小薮に埋けましょか
    いえいえ それはなりませぬ
    歌を忘れたカナリヤは 柳の鞭でぶちましょか
    いえいえ それはかわいそう
    歌を忘れたカナリヤは 象牙の舟に銀のかい
    月夜の海に浮かべれば 忘れた歌を思い出す 
      

    「歌うことを忘れてしまった」 
    と言った友人の言葉で、この歌を思い出しました。

    幼い頃に聴いていた、童謡のレコードにあった曲で
    心に残っている曲のひとつです。
    意味はわからなかったけれど、幼いなりに、
    歌を忘れるのは何故だろう、
    美しい場所では、歌を思い出せるようになるのだろう、と
    考えていたことを思い出します。

    この詩は、西条八十という人が、
    失意の中にいた時に、書いたものだそうです。
    「歌を忘れた」のは自分の姿、
    でもいつかは忘れた歌を思い出すことができる、と
    自分を励ましているように思えます。
    悲しい、だけど希望のある歌だと思います。

    歌うことを忘れた友人も
    私と同様に、息子さんを事故で亡くされています。
    私も、長い間歌を忘れていました。
    今は聞こえが悪くなってしまったけれど、
    息子の歌を作っていただいたことがきっかけで
    少しずつ音楽を取り戻しつつあります。

    歌を忘れてしまった人が
    また 前のように歌えるようになれるまで
    時間はかかるかもしれない。
    だけどいつかきっと
    忘れた歌を 思い出す日はやってくる。

    2009/06/13(土) 00:32:17
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    響く
    - 2009/06/11(Thu) -
    今話題の辻井伸行さん、素晴らしいですね。
    眼が不自由な人は、聴覚の神経が発達するみたいと
    ピアノを教えていただいている人に聞きました。

    鍵盤を押さえると音が響くでしょ。
    1つの音を押さえると、ずーっと長い間響くんだね。
    今日その人がドの音を押さえて
    「響く 響く 響く 響く 響く 響く 響く 響く まだ響く まだ響いてる まだまだ響いてる・・・・」
    と教えてくれたけど
    私は途中から全く聞こえなくなった。
    その時は補聴器をつけていたにも関わらず。

    普段曲を弾くときは補聴器をつけない。
    つけるとかえってメロディがわからない。
    何故だろうと思っていたけど今日ようやく理解。
    鳴らした音が響いているから、
    次々と弾く音に混じってわからなくなってしまうんだ。
    正常だと、音を選び取って聞くことができるけど
    私はその能力が落ちているから、
    人工的に聞こえをよくすると、聞きたくない音まで入ってくる。
    だから雑踏のなかの会話や、複数での会話も聞き取れないんだな。
    なるほど~。
    と新しい発見をしたような。

    ピアノの音が響くということを忘れてしまってた。
    他にも、忘れてしまった音がたくさんあるんだろう。
    弾きたいと思う曲は幾つかあるから
    音を忘れてしまわないうちに、弾いてみたい。

    と言いつつレッスンの進み具合は
    尺取虫よりも遅いんだけど。
    (なんで尺取虫なんだろう?)

    2009/06/11(木) 18:01:59
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    臓器移植
    - 2009/06/02(Tue) -
    和歌山の迷い鯨はやっと外洋に出られたそう。
    自然の力というか、生き物の持っている力というか。 
    自然は厳しくもあるけど力強くもある。

    半月の間、テレビに登場する鯨を見ながら
    いろいろな思いが頭の中を飛んでいた。
    生も死も自然の一部。
    鯨も人も自然の一部。
    死んだら自然に還るけど、
    人や人の住む地域では、自然に任せることは難しい。

    人は鯨とは違い、
    生きているうちから死後について考える。
    身辺整理したり、
    お葬式やお墓の準備をしたり、
    臓器提供について考えたり。
    人は全てを自然に委ねない。

    臓器移植法の改正の動きがあるけれど、
    賛成か反対か と聞かれると
    私はおおむね賛成、と答える。

    海外で移植を受けた人に対しての批判ではないけど、
    多額の寄付金を集めて海外へ行き、
    その国の移植を待っている人達よりも優先されて移植を受けるより、
    臓器移植の背景に、人身売買の問題が隠されていることに眼をつむるより、
    自国で臓器移植を受けられるようになるのが、一番よいと思う。
    助けられる命なら助けたい、そう思うのは当然だから。

    だけど不慮の事故で肉親を失った人たちや
    脳死を死と認められない人たちの
    反対の意見もよくわかる。
    それに臓器提供を
    交通事故死に期待して欲しくはない。

    息子が事故に遭った時
    私も一緒に救急車に乗って病院に行った。
    蘇生の処置を30分間。
    でも即死状態だったから、希望はなかったんだと思う。
    30分は私を納得させるための時間。

    待っている間に、いろいろなことを考えた。
    もし今 
    「息子さんは脳死状態です。臓器を提供してください」 
    と言われたら
    私はどう答えるだろう? 

    「はい どうぞ使ってください」
    そんなこと到底言えるわけがない。

    実際にできないことではあったけど、そう思った。
    脳死は死と同じだとは知っていても、
    ついさっきまで元気で生きていたのに
    死んでしまったなんて、すぐに受け入れらるはずがない。

    それまでは臓器提供に対して、
    死ぬしかない命が役に立つなら、構わないと思っていた。
    でも実際に自分がその立場になったら、簡単に答えを出すことは出来ない。

    そして葬儀を終え
    数日か、数ヶ月後かよく思い出せないけれど
    ある日、あ!と気が付いたことがあった。
    臓器提供は無理でも、角膜なら提供できたのでは?
    あの時はまったく思い浮かばなかったけれど、
    死を宣告された時に、もし医師から角膜提供の申し入れがあれば
    きっと私は同意していたと思う。

    息子の眼が誰かの眼となって生きていく。
    自分の体が誰かの喜びになることを、息子もきっと喜んだに違いないのに、
    気が付かなかった自分。
    とても後悔した。
    同時に、もし臓器提供が可能だったら、
    臓器を提供しなかったことに対しても、後悔したかもしれない。

    いつか死んでしまう命。
    機械で生かされなければ自然に消える命。
    臓器移植で他の命に生かされるなら、素晴らしいと思う。

    でも機械で生かされていても、
    体温を感じていたい、生きていてほしい。
    再生を願う家族がいる。
    その思いも痛いほどわかる。

    また移植を受けなければ自然に消える命なら、
    大きな悲しみを他者に与えるよりは、もう自然でいいじゃないかという意見もある。

    どれが一番正しいことなのかはわからない。
    どの立場になっても、愛する人の命の重さは同じだから。

    体から取り出した臓器に人格はない。
    でも臓器というモノには、必ず心が伴っている。
    その心は、大切に扱わなければならないと思う。

    2009/06/02(火) 20:40:41
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