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    情報保障
    - 2007/08/02(Thu) -
    「あなたの情報保障はどうしているのか」

    と 
    あるベテラン手話通訳者に聞かれた。

    そのときは、ある相談の場で、
    私を含めた7人のうち3人は手話ができ、
    質問した通訳者はその3人のうちの1人だった。

    私はいきなり聞かれたので少し戸惑って
    普段のことですか と聞いた。

    そうだと言われたので、
    障害者と認定されず派遣申請はできないので、
    友人に頼んでボランティアで通訳または要約筆記をお願いしている。
    と答えた。

    本当はあまり言いたくはなかった。
    というのは、けっこう厳しく
    ボランティアでの通訳などは禁止とされていて、
    お願いする友人達の中にも、そのことを気にする人がいるからだ。

    質問した通訳者と私は親しくはない。
    友人が言うには、超がつくベテランだそうだ。
    難聴になってからは、サークル以外の活動は辞めてしまって、
    講座も受けていない私は知らなかったけれど。

    彼女と話をするうちに、私の戸惑いの原因がわかってきた。

    つまり、私はいつでも
    通訳者や要約筆記があれば「儲け物」という
    非常に安易な考えでもって通訳を受ける立場でいるからだ。

    それは自分が、障害者手帳を持てない曖昧な立場の難聴者であると同時に、
    あまりにも自分の情報保障について真面目に考えていないということでもある。

    自分では考えているつもりでも、
    もし必要な場で通訳や要約筆記がなければ、
    聞こえないのだから 仕方ない、
    後で誰かに聞けばいい という
    いつも諦めの気持ちでいることに気が付いた。

    彼女と話すうちに、
    責められているのではなく、
    見たところ私には通訳が必要なのではと思うが
    私からそこに居合わせた通訳者に通訳を頼むわけでもないので、
    必要ないのかどうか、
    また、彼女が初めて会うその場にいた健聴者が
    私が聞こえが悪いことを理解しているのかどうか、
    を心配してくださっていたことがわかった。

    そこではっと気がついたわけなのです。

    その場にいる人の全てが私が難聴であることを知っていて、
    手話できる人も3人いたから
    漠然と、誰かが通訳してくれるだろうと思っていたことに。
    こういう場合、私がろう者であれば
    黙っていても通訳をしてくれたのかもしれない。
    でも私は、ろう者でも、通訳が認められる難聴者でもなく
    私のことをよく知らない通訳者にとっては、
    通訳が必要なのか、必要でないのか、わからないのは当たり前だろう。

    だから私から、通訳をお願いしますと
    言わなければならなかったことに。

    また私が通訳してもらうことに対して、
    自分の権利という意識も持ち合わせていなかったことに。

    してもらえればラッキー。
    なければ仕方がないことと済ませる。
    どうせ聞こえないのだからと。

    それではいけないのだと気が付かされた。

    だけどそれは やはり認められた者だけに言えるのではないか?
    という思いも頭をもたげる。

    私は通訳や要約筆記をしてもらうことに
    罪悪感に似たようなものを感じることが多い。
    それは 私の権利ではないからだ。
    線引きされて線の中には入れない私には
    その権利がないからだ。

    また、ところどころ聞こえる時もあり、
    理解できないことを認めたくない気持ちがあるのも、事実なのだけど。

    だけどもう
    そのような消極的な考えは減らしていきたい。

    だって本当に理解できないのだし。
    一部だけわかっても、全体の理解には遠いのだし。
    見た目はそうではないので、
    他人には理解してはもらいにくのが、
    また辛いところでもあるけれど。

    自分の知る権利を、人に依存していてはいけない。
    と、
    彼女に言われた
    「決めるのはあなたでしょう」 
    の言葉に気が付かされた。
    正直言って厳しい言葉であったけれど、感謝です。

    「あなたの情報保障はどうしているのか」

    この言葉は
    私的「今年の言葉」
    いきなりトップ10入りですね。

    2007/08/02(木) 08:22:22
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