お帰り
    - 2008/01/03(Thu) -
    年末 忙しかったのも一段落させて
    心は ぽけっ と空白の状態だった時のこと。

    何かと用事はしていても、そのことしか見てないし思っていない。
    だから 目の隅に映るものも注意深くは見ていない。
    部屋を移動しながら
    猫が餌を食べてるなー と思っていた。
    次に別の部屋を開けたら
    そこに猫がいた。

    なぜここに?
    今餌を食べていたのでは?

    引き返してももちろんいるわけがない。
    いま家には猫は1匹しかいないから。

    3、4日程あと、一人で食事をしていた。
    お刺身を食べていた。
    やっぱり猫は魚が好き。
    私の隣の椅子に飛び乗ってはねだる。
    何回かに分けて与えて
    そしてまたぼーとしながら、食事を続けていたら
    また猫が隣の椅子に飛び乗ってきた。
    しばらくそこにいたけれど
    私は猫の方を向くでもなく
    猫もねだるわけでもなく、また降りた。

    そしてふと 視線を部屋の向こう側に移すと
    今椅子を降りたはずの猫がこちらに向かって小走りに駆けてくる。

    え?
    今横にいたのでは?

    ぼんやりしていたから
    時間の感覚を勘違いしたのかもしれない。

    餌を食べていた(と思った)時には
    陽の光が当たっていて、
    そこに映った何かの影を
    猫と見間違えただけかもしれない。

    でもなんとなく
    火事で死んだむっちぃのような気がした。

    年末はよく思い出していた。
    その猫がいた頃、私は体調が悪い時が度々あって
    横になる時が多かった。
    そんな時にはその猫が傍に寄って来て
    私の枕元で一緒に眠った。
    柔らかい毛をしたふわふわの猫で
    触れているうちに苦しさも落ち着いた。

    いつもむっちぃを抱いて言っていたのよ。

    「家に来てくれてありがとう。長生きしてね」

    でも逃げられず死んでしまった。
    諦めて、名前を呼ぶこともしなかった。
    本当にごめん。

    あれから 生き残った猫にも
    長生きしてねという言葉を言わなくなった。
    言うと 反対のことが起こるような気がして。

    むっちぃは帰ってきていたのだろうか?
    だとしたら 嬉しいよ。

    また時々 帰ってきてね。

    2008/01/03(木) 11:40:28
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