あの時の大津市教育委員会
    - 2012/07/12(Thu) -
    自分で命を絶ったというその子は、どんなに辛かったでしょうか・・・胸が痛みます。

    大津市教育委員会が大変非難されています。
    当然だと思いますし、私自身も
    この教育委員会と大津署には、不信感がないとは言えません。
    私の子どもたちが通っていた小学校の校長先生の視線の先にあるものは、
    児童ではなく教育委員会だと感じていましたし、
    大津署に対する不信感は、事故後の対応で持ちました。
    その後の様様な不祥事を聞く度、不信感は増すばかりです。
    個々の先生や、警察官の中には尊敬できる方もいらっしゃるのですが・・。

    ただ、自分や自分の周囲で実際に不信を感じた経験のある人は少ないと思います。
    私は交通事故被害者遺族ですから、事故関係の情報はよく入ってきます。
    今回の事件を知って、思い出した・・いいえ忘れることのできない話を
    ここに書きたいと思います。

    9年前に大津市で、男性が暴走車にはねられ即死するという事故がありました。
    加害者は近くに住む歯科開業医で、父親が弁護士。
    ロータリークラブのゴルフ仲間との、宴席の帰りの事故でした。
    事故数時間後警察から各新聞社に、道路横断中の事故と断定した広報文が送信されましたが、
    新聞社6社のうち大手の2社は、事故について記載しませんでした。
    死亡事故の記事は、殆ど翌日か翌々日には掲載されるものです。
    私は掲載しなかった2社のうち1社を購読していましたので、
    他から情報が入るまで全く知りませんでした。
    その歯科医院の近くに住む人には、今でも事故を知らない人さえいます。 

    事故原因についても、その後横断中ではなく後方からの追突であったことが判明しました。
    飲酒の疑いも濃いのですが、警察は調べていません。
    加害者供述を正しいとし、原因追究をする意志が警察にはなかったということです。

    何らかの圧力があったのかもしれない、と思ったのは私だけではありません。
    それともたまたまなのでしょうか? 

    加害者は執行猶予がついたものの有罪でした。
    執行猶予期間も長く、飲酒と断定できない事故では重い判決だったと記憶しています。
    しかし事故から1年後の刑事裁判第2回公判の時には、
    大津市歯科医師会は加害者を小学校校医として推薦、大津市教育委員会は加害者に委託、
    加害者も平然と受託をしているのです。
    両機関とも死亡事故を起こした事は周知しているのにです。
    ご遺族がもしやと思い、調べて発覚したことです。

    ご遺族は、
    親が弁護士と言うことで、交通事故の判決がどのような結果になるか検討がつくから
    このような行動をしたのではないか、と、
    世間でいう「社会的立場の優位者」の強みを強く感じたそうです。
    すぐに歯科医師会、教育委員会に強く抗議をしたところ、
    執行猶予期間中は推薦も委託もしないと返事をしてきたそうです。

    そんなの当たり前だと思いますけどね・・。
    情けないの一言に尽きます。
    判決がどうなるかまだ分からない時に、
    「問題なし」として(遺族が教育委員会から直接聞いた)事を行うこの異常さ。

    私はとても黒い出来事だと感じています。
    もし私の感じた通りの機関であったとしたら、
    「見て見ぬふり」 「隠蔽体質」 というのは以前からあったということでしょう。
    これは歯科医師会や教育委員会に限ったことではないと思います。
    教育現場での出来事も交通事故でも、根っこの問題は同じだと思います。

    亡くなられた子どもさんのご冥福をお祈りします。
    ご遺族の、心の平安を祈ります。
    他の生徒さんにも動揺が広がっているようです。
    全てのことを明るみにして欲しいと願います。
    そして全ての組織が、常識的な組織へと変わっていくことを望みます。
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