ふーちー
    - 2005/08/05(Fri) -
    以前は2匹の猫を飼っていた。
    うち1匹は現在もいるみっちぃです。

    3年前の今頃、既に2匹いるというのに娘が公園で子猫を拾ってきた。
    尻尾が90度に折れ曲がった、お世辞にも可愛いとは言えない猫だったが、
    拾ってきてしまったものは仕方ない。飼うことにした。

    飢えていたらしく、餌をがつがつと食べる姿も可愛くないけれど
    抱き上げると、ゴロゴロと喉を鳴らしてすぐ眠り込む。

    ガリガリに痩せていた猫がふっくらとしてきて、少しは可愛くなってきた
    秋の初めの、夜のことだった。

    その猫が階段を大きな音を立てて転がり落ちてきたと思うと、
    またすごい勢いで床に体を打ちつけ跳ね上がりながら走り、
    壁にぶつかり止ったものの、
    断末魔のようなものすごい叫び声をあげ、痙攣して失禁し泡を吹く。
    突然の出来事で呆然とするばかりだった。

    次の日に病院に連れて行ったら、てんかんの発作だという。
    猫にもてんかんがあるのかと驚き、
    なんて猫を拾ってきたんだよとも思ったけれど、捨てるわけにもいかず、
    薬を飲ませ続ける日々が始まった。

    思い返してみれば拾ってきた頃から、少しおかしなところがある猫だった。
    1度家族が留守の間に、窓と家具の間に落ち、
    そこで失禁して汚物まみれで鳴いていたことがあったが、
    もしかしたらあの時が最初の発作だったのかもしれない。

    秋の夜の発作が起こって以来、頻繁に発作が起こるようになってきた。
    1度発作が起こると2,3日は数時間毎に発作が起こる。
    昼でも夜でも関係なく、小さな体からどうしてあんな声が出るのか、
    虐待していると誤解されそうな叫び声をあげ撥ねあがり
    あちこちに体を打ち付けながら走って失神。
    失禁して猫も周囲も汚物まみれ。
    それからぐったりとしている体をふいてやり、掃除をしなければならない。

    寝ている時に発作が起こるので、大きなケージをつくり、
    ぶつかっても痛くないように、周りと床を柔らかい素材のもので囲み、
    眠っている時や家族が留守にする時は、必ずそこに入れるようにした。

    2,3日おきに発作が起こり、起これば2、3日は続く。
    それもすごい発作だから、猫も相当苦しい思いをしただろう。
    苦しい時にいつも人間が傍にいるからか、そのうち懐かなくなった。
    薬を飲ませるのも、下手をすれば引掻かれ傷だらけになるのだ。
    いつもフーフーと怒っていたから、いつしか「ふーちー」と呼ばれるようになった。
    喉を鳴らすこともなくなった。

    そんなわけで飼い主の方も、発作時は睡眠不足でふらふらでしたが・・・。

    ふーちーは5ヶ月ほどいましたが、最後に大発作を起こし死にました。
    その話はまた後日書こうと思います。

    ふーちーは不思議なところがある猫で、よく何かを目で追いかけていました。
    私達には何も見えません。
    ある日、廊下をすごい勢いで走ってきて、すわ!また発作かと思ったら、
    何かを追いかけ、その何かを一生懸命前足で引っ掛けようとしている。
    一体この猫は何が見えているんだろうと、ぞっとしました。
    病気で幻覚が見えていたのかもしれませんが・・。

    世話が大変で最後まで可愛くない猫でもありましたが、
    忘れられない猫なのです。

    2005/08/05(金) 08:43:42
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