思い出
    - 2014/12/22(Mon) -
    家の最寄りの駅から小さな電車に乗ったら
    向かい合って座る座席の真ん中辺りに
    ろうの友人がいた。

    「おはよう」 
    「寒いね~」
    「風邪ひいてない?」
    「大丈夫 昨日は○○へ行った」

    などと
    降りる駅までいろいろ話した。
    もちろん 手話で。

    彼女と話しながら思いだしていた。
    どじの事故があってから
    暫くの間私は手話から遠ざかっていた。
    その頃私は聞こえていたから
    手話で会話ができなくても困りはしなかった。
    最低限の外出しかせず、何もせず 
    ずっと家にいた。

    そんな時 
    最低限の外出をする用事が出来て
    仕方なくこの小さな電車に乗った時
    駅で 今話している
    この友人とばったり出会ったのだ。

    朝の時間 たくさんの人の中の
    その友人と目が合ったとき
    やぁ と自然に笑顔になった。
    事故以来初めての
    久しぶりの 作り物でない笑顔。
    どじを亡くしてから数ヵ月は経っていたと思う。
    そのことに自分で気がついた時
    救われたような気持ちになった。
    笑顔にさせてくれたこの友人に感謝した。
    そんな付き合いをさせてもらっていたことに 感謝した。

    暖かい電車の中で会話しながら
    そのことを思い出していた。
    心にともる 小さな炎のような
    あたたかい思い出。

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